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【読書ログ】ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律/堀元見

こんにちは、うま吉です。

あなたはビジネス書を読んでいますか?

私は一応、ビシネスマンなのでビジネス書は結構読んでいます。

ただ、ビジネス書って著者によって主張が違うので、どちらの意見を実行したらいいか考えてしまうことが有るんですよね。

そんな悩みに解決策を見つけるのに役立ちそうな本を、KindleStoreを巡回していて見つけたので読んでみました。

今日は、その本の紹介です。

タイトル:ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律
著者:堀元見
出版社:徳間書店
発売日:2022/4/16

結論

本を開いて数ページ読んでみて、あれ何かおかしいなと思い始めました。

この本は、ビジネス書の中から共通する成功法則的なものを「教え」と称して、27個紹介しているのですが、例えば2つ目の「雑談で話すべき内容は?」の項目では、

雑談におもしろい話や結論は要らない。ただただ、続きさえすればそれでいい 『超雑談力』五百田達成/ディスカヴァー・トゥエンティワン、p.27  著者いわく、雑談は「仲良くなるためのもの」であり、「意味のある話をする必要はまったくない」とのこと。著者は「 事実(ファクト) を元にした話はするな(p.124)」とまで断言している。  では、ファクトではない話とは何か。著者のオススメの話題は「 食べ物の好き嫌い」。

出典:ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律/堀元見

と、雑談では「食べ物の好き嫌い」の話をしておけば良い、と書いてある本を紹介した上で、

「あたしブロッコリーすっごく嫌い」と告白を始める者もいる。食べなきゃいいではないか。  ……これらの人間に共通する特徴を、できるだけ遠回しにソフトに表現すると、「つまらない人間」ということになる。 『読みたいことを、書けばいい。』田中泰延/ダイヤモンド社、p.141 ……は中略  ということで、 食べ物の好き嫌いの話をする人間は、「つまらない人間」 であると書いてある。 『超雑談力』の著者は、「つまらない人間」らしい。いきなり一刀両断されてしまった。  

出典:ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律/堀元見

と言った感じで対立する論をぶつけて、おちょくっているんです。

おかしいな、と思って巻末の著者紹介を見てみると、この本を書いているのは堀元見(ほりもとけん)氏、私も好きだった『教養悪口本』の著者でした。

うま吉

それっぽい表紙に騙されました(笑)

堀元 見   ほりもと けん 作家、YouTuber、Podcaster。 1992年生まれ。慶應義塾大学理工学部卒業。 大学卒業後、就職せず「インターネットでふざける」を職業にする。Webで書いた「ビジネス書を100冊読んで1日で教えを実行する記事」がバズり、本書の出版にいたった。ビジネス書を読んで教えをスプレッドシートにまとめるライブ配信を毎週やりながら、……

出典:ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律/堀元見

なるほど、元々は「やってみた」系の企画だったのか。道理で全体的にビジネス書とその著者をおちょくったような文体だらけだと納得がいきました。

と同時に、私もビジネス書を読むのが好きなので、気になったところは手帳に自作の「読書メモ」を作成して記録しているところまでは似たようなことをしているのですが、教えを実行した結果を発信しようとは思いもしなかったです…。

このあたりの行動力は見習わないといけないなと素直に思いました。

この本から得た気づき

この本の概要は、著者の言葉を借りると、ビジネス書を「思い切りふざけて」まとめた本です。

この本から、私が得た気付きは以下の2つです。

うま吉

ちなみにこの「ポイントは◯つ」のように冒頭で宣言するのは、がバニングと言うらしいです。これもこの本から得た知識です。

気づき①:自分の頭で考えよう

教え27は「自分の頭で考える」であったが、まさにその通り。結局は他人の意見を参考にした上で、自分の頭で考えて選択して実行していくしかないのです。

「アート思考」とは、まさにこうした思考プロセスであり、「自分だけの視点」で物事を見て、「自分なりの答え」をつくりだすための作法です。 『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』末永幸歩/ダイヤモンド社、p.13  アーティストは、アート作品を作るために、自分だけの視点で物を見る。そして、我々はアートを鑑賞してその視点を追体験する。これこそが、自分の頭で考えることのトレーニングになるのだ。  つまり、 本書『ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律』を読むことは、自分の頭で考えるトレーニングである。

出典:ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律/堀元見

強引にまとめられたような気もしましたが、100冊のベストセラービジネス書を読んで、堀元見氏の視点で見て考えて、形にしたのがこの本なのです。

だとすれば、この『ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律』を読んで、どう考えるかも読者次第ということ。

で、私が思ったことは、「ビジネス書を読んで、自分に実行できそうなことを取捨選択する」ことが大切だということ。

ビジネス書というものは、著者が本当に伝えたいことだけを書いていたら、数ページで終わってしまうので、売り物として出版するために経験談や例え話、他の書籍からの引用を用いてページ数を増やしている、と何かの本で読んだ記憶があります。

その結果、論証が大雑把な同じようなことばかりが書いてあって、サンプル数が1つ(著者)の体験談を拡張した教えが並んでいて、矛盾する教えも多く見受けられる本が多くなってしまうのも仕方が無いのでしょう。

うま吉

ブログを書くようになって、書く苦しみというのは多少なりともわかるようになったので、作家や編集者の努力・苦労には頭が下がる思いですが。

気づき②:本を読んだことをアウトプットしよう

賛否両論有ると思いますが、ビジネス書を読んで自分なりの視点で面白可笑しくまとめたこの本、私は好きでした。

教え2あたりで「あれ?」とは思ったものの、結局3時間程度で全部読み終えて、せっかくなのでブログに書こうと思い、記事の構成を考えたのが昨晩。そして朝4:30に起きてこの記事を書いています。

もうじきこの記事を書き終わりそうなので、執筆にかかった時間は約1時間半。

インプット2に対してアウトプットが1くらいの比率になるんですが、私が好きな樺沢紫苑氏の本では、

インプットとアウトプットの黄金比は、3対7。

出典:学びを結果に変えるアウトプット大全/樺沢紫苑

と、紹介されていましたが、

物書きは「調べる」が9割9分5厘6毛 『読みたいことを、書けばいい。』田中泰延/ダイヤモンド社、p.144 全然違う黄金比が出てきた。インプットとアウトプットの黄金比は99.56対0.44である。

出典:ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律/堀元見

と、人にとって比率は様々。

とにかく、私も色々と発信していきたいなと考えていますので、ビジネス書に書かれていることを鵜呑みにせず、ちゃんと取捨選択した上で実行していきたいと思いました。

最後に

この『ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律』は、原則2016年移行に発売されて累計発行部数10万部以上を中心に読んだ結果をもとに書かれた本ですが、100冊中39冊読んでました。

本書の企画は、僕の興味のタネからスタートした。「ビジネス書をたくさん読んでいる人は何を考えているんだろう?  虚しくないのかな?」という素朴な疑問である。

出典:ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律/堀元見

堀元見氏に笑われないように、きちんと成果を残せる人間にならないといけないな、と思いました(笑)

この本では、作者による論旨の違いを面白可笑しくいじっていましたが、逆に複数の本で同じように紹介されている成功パターン的なものもあります。

うま吉

心理学の「単純接触効果」や、エジソンが電球を発明しようとしても何度失敗しても諦めなかった話、松下幸之助が面接で「あなたは今までの人生、運が良かったですか?」と聞いた話、など”ビジネス書頻出エピソード”の指摘には、私も「確かによく見るな」と吹き出してしまいました。

本の読み方は人それぞれ、あなたもこの本を読んでみて、自分で考えるということのきっかけにしてもらえればと思います。

まぁ、好き嫌いは分かれると思いますが(笑)

ABOUT ME
うま吉
40代サラリーマンで一児の父。大阪在住歴20年以上。休日にレジャースポットや歴史探訪などの街歩き。ラーメンを中心とした食べ歩きを楽しんでいます。家にいるときは書籍やマンガを読んだり、ゲームをしたりと日々を満喫しています。そんな私が「面白い」と思ったものを紹介させていただく、というそんなブログです。
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