帯にもありますが、中田敦彦さんの『YouTube大学』で紹介されて大反響のせいか、私が購入した本屋さんでは「YouTubeで紹介された本コーナー」に置かれていました。
それだけが理由で買ったわけではないですが、最近何かと話題の「地政学」を紹介した本の中では、国に顔が描かれた図と解説のおかげで、これが一番わかりやすいと思います。

しかも、わかりやすいからと言って内容が薄いわけではなく、「地政学の基本的な概念」から「日本」と関係国との情勢、「アメリカ・ロシア・中国」といった大国の戦略、「アジア・中東・ヨーロッパ」の思惑まで、オセアニア、アフリカを除いて幅広くカバーしています。
しかも購入者特典として、PDFファイル「ウクライナ侵攻の真相」がダウンロードできコードもついていました。
書籍の紹介
地政学とは簡単に言うと、「国の地理的な条件をもとに、他国との関係性や国際社会での行動を考える」ための学問です。
今、世界で起こっている国家間の戦争や衝突などについて、地政学的な視点を持ちたいという人にオススメの入門書的な一冊です。
著者の奥山真司氏は、地政学・戦略学者で、青山学院大学、東京大学大学院、自衛隊幹部学校、防衛研究所などの講師をつとめておられるそうです。
「なぜ北方領土は返還されないのか」、「なぜ沖縄から米軍基地はなくならないのか」、「北朝鮮のミサイルを恐れない日本人は異常なのか」といった
日本に住む私たち私たちに関係のあるニュースも、この本を読めば、「なるほど!そうだったのか!」と膝を打つように腹落ちするでしょう。
また、ロシアや中国がしきりに周辺の国と衝突したり、今回のようにウクライナに攻め入ったりするのも、国土の広いがゆえに、隣接国から攻められるのではないかと言う悩みがあるから。
といったように、地理と歴史を合わせてみることにより、今のニュースがより理解できるようになります。
そんな地政学が、スッと頭に入ってくるこの本は、現代に生きる社会人としての必須の教養を身に着けるのに最適の一冊だと言えます。
この本を読んで、地政学に関しての基礎的な知識が身に着いたら、元外務省職員で現在は作家の佐藤優氏の『地政学入門』本もおススメです。