こんにちは、うま吉です。
みなさんは「幸せ」の正体について考えたことってあります?
今回ご紹介する本は、『インプット大全』『アウトプット大全』の著者である精神科医の樺沢紫苑先生が、脳科学的の見地から、「幸せ」の正体について解き明かした至極の一冊です。
樺沢先生、最近57歳になられたようですね。おめでとうございます!
樺沢紫苑公式ブログ より
書籍の概要
精神科医として、うつ病になる人と自殺者を減らしたいという思いから、ブログやYouTube、書籍等を通じて情報を発信し続ける樺沢先生。
今までに33冊の本を出版して来られたとのことだが、今回の本がまさに集大成ともいえる内容だとは書中で先生もおっしゃっておられたし、私もそう思いました。
本は読んだ後に行動を起こせる実用的なものでなくてはならないという先生の思いから、実際に推奨される取るべきアクションまで紹介してくれているのが、親切なところでした。
本の内容
ドーパミン、セロトニン、オキシトシンが十分に分泌されている状態で、私たちは「幸福」を感じる。つまり、脳内で幸福物質が出た状態が幸せであり、幸福物質を出す条件というのが「幸せになる方法」である。
出典:精神科医が見つけた 3つの幸福/樺沢紫苑
セロトニン的幸福とは、一言で言うと、 健康の幸福。心と体の健康です。 オキシトシン的幸福とは、 つながりと愛の幸福。友情、人間関係、コミュニティへの所属などの幸福です。 ドーパミン的幸福とは、 お金、成功、達成、富、名誉、地位などの幸福です。
出典:精神科医が見つけた 3つの幸福/樺沢紫苑
最近よく聞く「幸せホルモン」と言う言葉、人が幸せを感じているときは、ドーパミン、セロトニン、オキシトシンのいずれかの脳内物質が出ていることになる。
- セロトニン=心と体の健康
- オキシトシン=つながり・愛
- ドーパミン=成功・お金
セロトニン的幸福→オキシトシン的幸福→ドーパミン的幸福の順番。 これが正解です。ドーパミン的幸福は一番最後です。 この順番を間違えると、幸福になるどころか、むしろおもいっきり不幸になる可能性もありますし、私はそうなった人を山ほど見ています。
出典:精神科医が見つけた 3つの幸福/樺沢紫苑
セロトニン的幸福→オキシトシン的幸福→ドーパミン的幸福の順番が大切であると、樺沢先生は殊更に説いています。
「幸せホルモン」について
セロトニンが出ていると、「体調が良い」「気分が良い」と感じることが出来ます。
森林を散歩しているときや、瞑想・マインドフルネスをしているときに分泌されるようです。
一方で、うつ病の状態ではセロトニンが低下し、感情のコントロールも利かなくなります。
セロトニンが不足すると感情的に不安定になり、周囲から人が離れていきます。
そうなると、人とのつながりや愛情を感じることによって得られる幸福=オキシトシン的幸福も得られにくくなります。
オキシトシンは他者との交流で癒されることにより分泌される脳内物質です。
家族や友人、ペットや恋人などとの「楽しい」「うれしい」と感じるコミュニケーションやスキンシップ、セックスなどで幸せを感じているときに分泌されるのです。
オキシトシンが不足すると、自分は「孤独である」「孤立している」と感じるようになり、社会生活に支障をきたします。
すなわち、オキシトシン的な幸福が得られている状態であれば、周囲のサポートや応援が得られ、仕事の成功が加速し、お金を手に入れることが出来る=ドーパミン的な幸福を得ることが出来るということです。
基礎である「心身の健康」がぐらついていると、友人と会うということも困難になり、セロトニン的幸福を得にくくなります。
まずは、「健康第一!」ということですね。
ちなみにこの健康には、自分だけでなく家族の健康も含まれます。
幸福を手に入れるための方法
最後に
図解も多いので、先生の提唱する「幸せの三段重理論」も理解しやすく、大変読みやすい内容となっています。
古今東西、「健康第一」とは言われていますが、まさに幸福とは健康な心身があって初めて味わえるもの。
まずは「セロトニン的幸福」を得るために、日々の暮らしを見直して、この本に書かれていることを積極的に習慣に取り入れてみるというのが、良いのではないでしょうか。