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有名グルメバトル漫画の続編『ミスター味っ子2』の魅力を語る

こんにちは、うま吉です。

今日は私が大好きな料理バトル漫画の草分け的存在、『ミスター味っ子』の続編である『ミスター味っ子2』の魅力をたっぷりとお伝えします。

以前に紹介した『将太の寿司』の作者である寺沢大介先生の代表作で、『ミスター味っ子』はアニメ化もされていたので、ご存じの方も多いんじゃないでしょうか?

うま吉

オープニング曲の『ルネッサンス情熱』を聞きながらこの記事を書いています(笑)

ミスター味っ子2とは?

1986~1989年の間『週刊少年マガジン』に連載、アニメにもなった『ミスター味っ子』(※以下『1』と表記する場合あり)の続編です。

時代設定は『ミスター味っ子』の22~25年後で、『ミスター味っ子』の主人公・味吉陽一(あじよしよういち)の息子・味吉陽太(あじよしようた)が主人公です。

出典:ミスター味っ子Ⅱ
うま吉

一時期、『キン肉マンⅡ世』や『蒼天の拳』のように、私達が子どもだったときに人気だったマンガの続編が出ましたよね。

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そんな、『ミスター味っ子2』ですが、Kindle Unlimitedならば、全巻無料で読むことが出来ます。

しかも、『超!合本シリーズ』なので、13冊分が5回のダウンロードで読むことが出来て手間いらず♪

この記事を読んで、『ミスター味っ子2』が読みたくなったら、KindleUnlimitedで読んでみてください。

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『ミスター味っ子2』の魅力1:前作の有名キャラのその歳をとった姿を見られる。

先程書いたように『1』から20年以上経過しているので、当時少年だったキャラは中年に、当時中年だったキャラは老年になっています。

『1』の味皇グランプリで決勝に残った4人(当時15歳)も立派な中年に。

ミスター味っ子こと味吉陽一
カレーが得意な堺一馬
素材の魔術師・中江兵太
皇帝の料理番劉家筆頭・劉虎峰(りゅうこほう)
出典:ミスター味っ子Ⅱ

『1』の頃からファンだった私はコレだけでも興奮しました。

普通に年を取っているだけならば良いのですが、味皇料理会料理主任の中には、この20年の間に落ちぶれているキャラや、知らない間に死んでしまっていたキャラもいました。

出典:ミスター味っ子Ⅱ

『1』を見たことのある人たちなら、これだけでも読みたくなってきたのでは?

『ミスター味っ子2』の魅力2:魅力のある新キャラたち

『2』になってから出てきたキャラたちも魅力的なのが数多くいます。『ミスター味っ子2』は単なる同窓会的なマンガではないのです!

味皇グランプリで陽太とコンビを組んだアンヌは、味皇料理会・フランス料理主任だった下中基之の娘で、料理の腕前も一流な上に大人びた容姿に、陽太は自分と同じ高校生くらいかと思っていましたが、実は小学生だったというナゾの設定。

左がアンヌ。たしか勝負のお題は焼きそば
出典:ミスター味っ子Ⅱ

以前に紹介した『将太の寿司』と比べると性格の悪いキャラクターが少ない『ミスター味っ子Ⅱ』。

性格が悪いキャラは斉洋兄弟と村田源三くらいしかいません。

対戦相手の冷蔵庫の電源を抜くなどの妨害工作を働いた斉洋兄弟。兄はブサイクなだけで、弟の性格が悪い。
味皇室室長・村田源三は相手の料理の欠点を即座に指摘・罵った上で、それを上回る料理を即興で作り、相手の心を破壊する。
出典:ミスター味っ子Ⅱ

この村田源三にも深いストーリーが有り、個人的には『ミスター味っ子Ⅱ』の中ではこの老人キャラが一番好きです(笑)。

『ミスター味っ子2』の魅力3:他の寺沢大介マンガとのコラボ

これは手塚治虫マンガにおける「スター・システム」※のようなもんですね。

※一つのキャラクターが役者のように、色々な役に扮して他のマンガにも出演するシステム。(参考:手塚治虫オフィシャルサイト

『喰いタン』の高野聖也、『喰わせモン』の空山海(そらやま かい)、『将太の寿司』の大年寺三郎太が出演しています。

中でも、我らが大年寺三郎太は味皇グランプリに急遽参戦して、ストーリーにもガッツリと絡んでいます。

『喰いタン』の高野聖也。実写化ドラマでは東山紀之が演じていましたね。
『喰わせモン』の空山海。組んだ相手が悪く、味皇GPSでは予選落ち。
『将太の寿司』より伝説の寿司職人・大年寺三郎太。電車に轢かれても寿司を握ったという逸話あり。
出典:将太の寿司Ⅱ

将太の寿司についても熱く語っていますので、興味のある方はコチラも読んでみてくださいね。

『ミスター味っ子2』の魅力4:とんでもない調理法

ネットでは、「ミスター味っ子 再現 まずい」などサジェストされることもあるみたいですが、『ミスター味っ子Ⅱ』再現自体が不可能な料理が結構出てきます。

その中でも、私が紹介したいのが「無重力ハンバーグ」。ハンバーグに滑らかな舌触りと旨味を与えるため、肉汁を均一に混ぜ合わせる手段として、自由落下する飛行機の中で調理するというトンデモぶり。

理由も告げられず、空港の滑走路に連れてこられた食道楽の西京極さんも驚きを隠せない。
無重力下でハンバーグがオーブンの中を舞う。
出典:ミスター味っ子Ⅱ

もう一つが、エビチリ対決時の当代味仙人・劉虎峰コンビの包丁さばきも好きです。

「おそらくエビは死んだことにも気がつかないぜ!」こんな気の利いたセリフを言ってみたい。
出典:ミスター味っ子Ⅱ

『ミスター味っ子2』の魅力5:味吉家と村田家の確執と世紀をまたいだ神回収

キャラの話ばっかりしてしまいましたが、最後にストーリーについても語らせてもらいます。(ネタバレ含みます・要注意)

『ミスター味っ子2』のストーリーは、陽太が味皇料理会の学校(少年部・高等部)で活躍する前半部分と、第50回味皇グランプリで次の味皇の座をかけコンビで戦う後半部分に大きく分けることが出来ます。

うま吉

私は後半の「味皇GP編」が断然好きです。

この味皇グランプリ、実は病気で意識がなくなった先代味皇の意識を呼び戻すために、先述の村田源三が開催したものだったということが、物語の終盤で明らかになります。

このおじいさんが味皇。アニメでは料理を食べた時のリアクションが凄まじく、「うー・まー・いー・ぞぉぉぉぉっ!!」と叫びながら口から光線を放つ、宇宙へ飛んで行く、巨大化して大阪城を破壊する、車椅子で病院の階段を駆け上るといった派手な描写で有名だったのに、変わり果てた姿に…。
出典:ミスター味っ子Ⅱ

普段はものも言わず、栄養も点滴から接種しているらしいけど、本当にうまいものだけが運ばれてきたときには自ら箸を持ち食べて後に、数語を話すという珍しい症状。

で、味皇の実の弟だということが明らかになった村田源三が、兄の意識を呼び戻すために料理人を集めて、その腕を競わせたという裏があったのです。

これまでのトーナメント結果を無視した事実上の決勝戦のような描かれ方をしている、この「味皇試食会」で、悪役として紹介した味皇室室長・村田源三の過去が明らかになるのですが、このあたりがまさに神回収。

『1』で亡くなったとされていた味吉陽一の父親、味吉隆夫までが話に絡んでくるという話の奥深さ。

『ミスター味っ子』もKindle Unlimitedで無料で全巻読めるので、気になった人は『1』から通しで読んでみてください。

『ミスター味っ子』もKindle Unlimitedなら無料で読めます。
誰の料理で味皇は意識が戻ったのか、ここから先はアナタの目で確かめてみてください。
出典:ミスター味っ子Ⅱ

まとめ

以上、駆け足ですが『ミスター味っ子2』の魅力についてお話させてもらいました。

一時期ブームになった料理バトル漫画の先駆けとも言える『ミスター味っ子』は私達の心を熱くしてくれました。

そんな味吉洋一たちもも私達が年を取るのと同じように大人になって、その子どもが活躍するなんて、目頭が熱くなりませんか?

ちなみに、今回は触れませんでしたが味吉陽一が幕末にタイムスリップする『幕末編』というものもありましたので、興味がある方はそちらも合わせて読んでみてください。

ABOUT ME
うま吉
40代サラリーマンで一児の父。大阪在住歴20年以上。休日にレジャースポットや歴史探訪などの街歩き。ラーメンを中心とした食べ歩きを楽しんでいます。家にいるときは書籍やマンガを読んだり、ゲームをしたりと日々を満喫しています。そんな私が「面白い」と思ったものを紹介させていただく、というそんなブログです。