こんにちは、うま吉です。
2023年を振り返ってみると、暇を見ては関西の周遊系の謎解きをプレイしていたように思います。
そんな私が、2023年を締めくくる謎解きとして選んだのが、『神戸電鉄 秀吉が残した魔法の扇子』。神戸電鉄は初めて足を踏み入れるエリアなのでワクワクしながら行ってきたのですが、評価がこんな感じでした…。
なぜこんなに辛い評価になったのか、これからお話していきますので最後までお付き合いください。※あくまで個人の感想です。
神鉄×たまむすび 周遊型リアル謎解き「~神鉄で旅する謎解きクエスト~秀吉が残した魔法の扇子」とは?
まず、感想の前にゲームの概要をサラリと紹介します。

「~神鉄で旅する謎解きクエスト~秀吉が残した魔法の扇子」は名前の通り神戸電鉄(通称:神鉄)に乗って、謎の仕掛けられた駅を回ってゴールを目指すというタイプの「周遊型リアル謎解きゲーム」です。

コチラが舞台となる神鉄の路線図です。いい意味で長閑な山間を電車が走ります。
神鉄沿線に住んでいない人は新開地or湊川か三田からのスタートを強くオススメします。(移動に大きなムダが出ます)
私は大阪方面からの参加ですので、行きは阪神で「新開地」まで、帰りは阪急で帰りました。※どちらの電車でも「新開地」には行けます。
では、つづいてゲームに関する情報です。

こちらが謎解きのキットです。私はセブンイレブン神鉄新開地駅店で購入しました。
キットのサイズが大きくて邪魔なので、隅をミシン目で切り取ってA4サイズのクリアファイルにして持ち運びました。
今年の大阪メトロの謎解きに挑戦された方には伝わると思いますが、あれと同じサイズです。
クリアファイルバッグの中に以下の内容物が入っていました。
・謎解き冊子
・神鉄1日乗車券
・アンケート用紙
・シャープペンシル
・掲載内容訂正のご案内
特筆すべきは、筆記用具がペグシルではなく、シャーペンであったこと。この辺は多少の豪華さを感じましたね。
あと、『掲載内容訂正のご案内』は必読です。

私はコレを読まなかったため、危うく後半のとある駅で「ひまわり畑なんてないやん!」と言って詰むところでした…。※後ろから来ていた他のプレイヤーについていくことで回避できました。
プレイした感想
普段はネタバレしないようにと気を使って記事を書くのですが、そもそもチラシの時点でどの駅に行くのかがだいぶ匂ってくるんですよね。
出典:たまむすび 公式サイト
なので、この記事ではこれからプレイする人の差し障りのない程度に紹介していきます。
電車移動の距離が長い
スタート地点である湊川から三田までが片道32km、湊川から小野までが33.7kmと結構な距離をほぼ各駅停車で移動します。※参考までにJRの大阪~京都が42.8kmらしいです。
電車に乗ってる時間が長いんですよね。気の利いた周遊系だと電車移動中にも退屈しないようにスマホを使った謎なんかが用意されているのですが、そういうのは無かったので、私は『駅メモ』という位置ゲームを数年ぶりにプレイしていました。

この日の総移動距離は192km(自宅から神鉄への移動も含む)!高速道路を使って名古屋まで行ける距離です。ほとんど移動に費やしてました。
あと、電車の待ち時間が長いです…。特に粟生線は運行している本数が少ないので、昼間は1時間に2本しか電車が来なかったりします…。時間に余裕をもってプレイに臨んでください。
移動時間中の暇つぶしグッズは持っていったほうがイイですね。ただ、電車の揺れが激しいので、乗り物酔いに弱い方は本はおすすめしません。
冊子の中に『謎解き想定時間』が7~8時間と書かれていますが、この時間に食事や電車の待ち時間は含まれていませんので要注意です。朝早めのゲーム開始を強くオススメします。
…というのも、クライマックスの謎を解くのに必要なヒントを得るために入る必要のある施設が17時には閉まります(11/1~2/29)。
道中こんな歌を脳内再生しながら、長いのぼり坂を登った末の閉園!これには大きなショックを受けました。
まぁ、ヒントはなくても知識があれば解けるのですが、周囲に明かりになるものは無く真っ暗。冊子が読めない…。

ゲームをプレイするために直接的にスマホは必要ないのですが、このときばかりはスマホのライトが役に立ちました。
私は10時頃に新開地をスタートしましたが、上記の施設についたのが18時頃でした。
昼食のラーメンと御朱印以外には脇目も振らずにスタスタと歩いていたのですが、三木城趾で『エロガイド』を自称するガイドボランティアのおじさんに頼んでいないのに歴史のレクチャーを20分程度受けていたのが影響したかもしれません。
せっかくなので、有馬温泉にも入りたかったのですが、そんなことしていたらますます遅くなっていましたね…。

余談:1日乗車券が磁気エラーを起こした…。
それも一度ならずも二度までも…。改札を通れなくなっていまい、一度鈴蘭台で交換してもらったのですが、次の駅ではもう出場できないという状態に。
その後、改札を通るたびにインターホンで駅員さんに事情を説明し、改札を開けてもらうことに。(無人の駅が多いので、駅に駅員がいない)
ただ感心したのが、私のカードが磁気不良を起こしていることが各駅で共有されており、名前を告げるだけで、話が通じたのがよかったですね。
万人に起こることではないと思いますが、皆さんの身に起こったときは慌てずに対応してくださいね。(スマホケースに入れておいたのが良くなかったのかな?)
謎が簡単で量が少ない
これは謎解き好きな私にとっては、致命的でしたね。冊子の中にある謎は十数問。一問だけ手こずりましたが、他はどれも簡単ですぐ解けました。
どちらかと言えば、この謎解きゲームは謎を楽しむというより、神鉄エリアの歴史スポットを巡って、このエリアの歴史に詳しくなるというところのウエイトが大きいような気がしました。
私は歴史好きで、特に戦国や幕末が好きなので、三木合戦があったこのエリアの散策は色々と楽しかったです。
御朱印集めもしているので、道中にお寺や神社があったのも良かったですね。


ちなみに謎とは関係ない寄り道です。
かなり歩く
駅から遠い目的地(ヒントのある場所)が多かったです。
私は散策好きなので、歩くこと自体は苦にならないのですが、目的地までのヒントがわりと雑で、「本当にこっちであっているのかな?」と不安と戦いながら歩いていました。
歩きスマホならぬ歩き冊子しながらになると思いますので、交通には気をつけてくださいね。
後、山間のエリアのためか坂道や階段が多かったです…。歩きやすい格好での参加をオススメします。
公式のチラシにも載っていますが、有馬温泉と三木城趾界隈の散策は個人的には楽しかったです。

豊臣秀吉、竹中半兵衛、別所長治らが関係する三木合戦、三木の干殺しの舞台です。歴史に興味ある人は調べてみてくださいね。
余談ですが、三木エリアでは『長治公とともに三木城下町を巡るリアル謎解きイベント』というゲームもやっているようです。
並行してのプレイは時間的に厳しいかもしれませんが、興味のある方は参加してみてはいかがでしょう?
長治公とともに三木城下町を巡るリアル謎解きゲーム
出典:三木市ホームページ
店・飲食店がほぼない
前半の駅はまだコンビニや飲食店があるのですが、粟生線で訪れることになる駅では、コンビニすら確認できませんでした。
商店街もあるにはあったのですが、私が行ったのが12/30だったのが悪かったのか、飲食店らしき店は開いていませんでした。
飲み物の補給は、自販機だよりになります。
結果的に前半に訪れた駅で、ラーメンを食べておいて本当に良かったと強く思いました。

素朴な感じの味わい、有馬山椒での味変が美味しかったです。
まとめ
以上、謎解きゲームとしてのレベルは残念な部分がありましたが、歴史好きな私としては、「~神鉄で旅する謎解きクエスト~秀吉が残した魔法の扇子」は楽しめる部分も多かったです。
これから挑戦する人には、時間に余裕をもってプレイすることをオススメします。
この記事が、参加を検討している人の参考になれば幸いです。
すこし離れますが、近隣のエリアで開催されている謎解きゲームなら、こちらの「山陽電車×リアル謎解きゲーム『なぞときさんぽ旅 2023』」もおすすめです。ストーリーが良かったですね。
謎解きにあると便利なグッズをまとめた記事も書いています。よかったらこちらも読んでくださいね。
オススメの本
ちなみにこの謎解きゲームに挑戦して、「三木合戦」や「別所長治」に興味が湧いた人にはこんな本がおすすめですよ。
三木の干殺しが行なわれた三木合戦を別所側から様々な人の視点で描いたドラマティックな一冊。悲惨な戦の話なので途中は涙なしでは読めませんが、読後の清々しさもおすすめのポイントです。
お家でも謎解きを楽しみたい方には、下記の本がおすすめです。